「陽の栖」に暮らす (チルチンびと別冊)

気に入った特集時のみ「チルチンびと」購入している不定期購入読者です。発売日は、2018年6月1日となっていますが、5月中旬には高崎市書店店頭に平積みされていたので書店で購入。地方工務店ではじめてグッドデザイン賞をとった埼玉の工務店さんの別冊特集号です。施工例も多数あり綺麗な空間写真もありますが、興味深く感じたのは、ZEH（ゼロエネルギー住宅）への住まいのつくり手としての距離感。文中表記でZEHにあえてしない住まいづくりの考え方で、ニアリーZEHあるいは、パッシブZEH、ゼロ・エネルギー準備住宅、という表記をしてます。記事のなかで「目的は“ゼロ”ではなく、住まい手が快適な家。」というコメントが出てきます。設備や間取りでガチガチにしてゼロエネルギーを達成するのではない、エネルギー収支は少しだけマイナスだけれども、住まい手が暮らしやすい家。そんな柔らかい家づくりをするイメージを持ちました。その他の特集記事も役に立つものが集約されているので、過去のチルチンびと掲載本をいちいち探してくるより楽なんで助かります。木の家、自然素材の家、エコな家、薪ストーブ、OMソーラー、ZEHなどに興味がある方には楽しく勉強になる本だと思います。