合格テキスト 日商簿記3級 Ver.9.0 (よくわかる簿記シリーズ)

なんとか第150回合格しました・・・過去問や答練で点数が取れていたにもかかわらず、言い回しが難しく、題意がつかみにくくて難しめに感じました。コチラは、TACの通学・通信簿記講座のテキストとして配布されました。本テキストで講義を受けましたが、講師によっては多少言い回しや説明の順番を直すこともありましたが、初学者の私はテキストの記述でもおおむね違和感なく学習していました。ただ、一部、例えば解法テクニックや勘定科目の考え方等については、講義やネット等の解説が役立った部分が正直ありました。一方、精算表など板書しにくいものはむしろテキストの説明が勝ります。また、資本金を損益に振り替える仕訳の説明が私にはわかりにくくて理解に手間どりました。しかし、この点は、講義で特に追加の説明は受けていないのでテキストへの評価は独学者と変わりありません。初学者の私にとって最初の壁は、ある勘定がなぜその要素に含まれるのかについて、慣れるまで判断に悩むことでした。そんなとき、特定の要素に通じる縦串の理屈（権利や義務の考え方）が非常に役立ちました。TACの他のテキストでは「負債＝あると気が重いもの」みたいなイメージで説明されていることもあるようです。私には支払家賃（費用）もあると気が重いので、この説明ではわかりにくく、最初のテキストがコチラで本当に良かったと思います。なお、本テキストの使用にあたり最も大きいのは、来年度から３級の出題範囲が変更されることに伴い、今年度の出題範囲も考慮（≒限定）されることについての記載がありません。そのため学習範囲の軽重がつけられなくなる恐れがあります。ただ、大原の予想会でも説明を受けましたが、絶対出さないと明言されているわけでもないし、出題可能性の少ない（≒ない）論点でもサラッとでも学習しておかないと、過去問が解けないことになるため大原でも教えているそうです。そういう意味では、出題が考慮される範囲について調べたうえで、過去問の総合問題で例えば当座借越や手形の裏書があったとしても解けるようにしておく意義はあります。１日でとか１週間で合格したとか武勇伝も多く聞かれる中で、４ヶ月弱かけてガッツリ勉強しました（笑）合格したあとに振り返ってみてよいテキストだったな・・・と思えたテキストでした。なお、合格トレーニング 日商簿記3級 Ver.9.0 (よくわかる簿記シリーズ)等の問題集のやり込みは必須です。コチラのテキストの問題の難易度をうのみにすると、合格トレーニングや過去問との難易度のギャップにやる気を失いそうになるでしょう。本試験を申し込んだにもかかわらず当日受けに行かない＝いわゆる敵前逃亡になりかねません。